「超絶ワンテーマ企画」とは

超絶ワンテーマ企画」。

 

フルネームは「超絶ワンテーマ企画『このテーマで最終回@時間無制限一本勝負』」という。

 

要するに、一本の動画で1テーマを徹底的に語り切る企画。

 

第1回目は、3時間15分という長時間にわたって繰り広げられました

 

第1回目の「超絶ワンテーマ企画」は、こちらへ

 

予習と復習のススメ

 

以下のリンク先をあらかじめ、あるいは動画視聴後に読んでいただくと、動画の内容の理解が速やか、かつ深くなるので、ご一読願いたい。

 

「詩心回帰」「まどか」「風花シン党=風花まどか物語」

 

※「超絶ワンテーマ企画」は邦画ベスト100詩心回帰まどか(円和)」「まどか愛」「風花まどか大学」「雨上がりのムーブ」「風花シン党物語=風花まどか物語」「日本の名作詩ベスト100」「風花未来の詩創作」と並ぶ、風花未来の心の復興運動の一環としてお伝えしている

希望の方程式~風花未来の詩54

今日の風花未来の詩は「希望の方程式」です。

 

希望の方程式

 

夢の中で

言葉を紡いでいた

 

二十代の頃は

夢で文章を書いていて

目覚めてから

夢で書いた文章を

手直しして作品にするのは

珍しいことではなかった

 

しかし

久しぶりに

夢の中で紡いでいた言葉を

目覚めてから

そのまま書いて

何の手直しの必要がなかった

そんなことは

今までに一度もなかった

 

自分で心底から納得できる

言葉のつながり

言葉の流れが

あまりに自然に

一字一句

何の手直しもなく

書けてしまった

 

夢と現実が

ピタッとつながった

 

高校の現代国語の先生が

夢と現実

どちらが本当の人生だろうか

と私に問いかけたのを

想い出した

 

夢と現実の激しい落差に

ずっとずっと苦しんできたのが

私のこれまでの人生だった

 

夢だけに生きたわけではない

現実のためだけに生きたわけでもない

 

激しく現実社会で戦っていた時期も

夢や理想が消えたことはなかった

現実をかなぐり捨てて

夢を追いかけた時期もあったが

挫折という手痛いしっぺ返しをくらった

 

いつも

夢と現実は

大きく

かけ離れていた

 

そして

余命3ヶ月の宣告を

受けることに……

 

それから私は変わった

夢と現実の差異が薄まった

天使にも

ふつうに逢えるようになった

 

そして今日

夢の中でも

現実でも

全く差異のない

同じ言葉の連なりを

完全無欠の文章を

書くことができた

 

今日書いた

文章のタイトルは

「希望の方程式」

 

ここで連なった言葉は

多くの人と連なれる

希望へとつながれる

光源となってくれるだろう

 

そう信じたら

視界が

明るく

広がってゆき

希望への風景が

くっきりと

見えてきた

「慈哀美」と「愛歓美」

「まどか学」の根底を流れる「慈哀美」と「愛歓美」

 

「まどか学」という思想の根底に息づく、美学(生き方)用語が二つあります。

 

それが「慈哀美(じあいび)」と「愛歓美(あいかんび)」です。

 

「慈哀美(じあいび)」は「うつくしみの世界」

「愛歓美(あいかんび)」は「よろこびの世界」

 

いずれも、風花未来のオリジナルワード(創作言葉)なので、何のなのか、わかりませんよね。

 

「まどか学」の「詩学」を形成する上で重要な詩人はたくさんいます。以下のページでご紹介した詩人とその詩は、すべて何らかの形で「まどか学」に肥しとなっているのです。

 

日本の名作詩ベスト100

 

その中でも、特に「まどか学」に影響を与えているのが、金子みすゞであります。

 

金子みすゞの詩の源泉「慈哀美(じあいび)」とは?

 

金子みすゞは時代を経るにしたがって、評価が高まっているようです。それは私たち現代人が求める要素が、金子みすゞの詩にあるからなのでしょう。

 

金子みすゞの詩は、生きとし生けるものへの慈しみと、愛深きがゆえの哀しみを、優れた技法(擬人法・視点移動など)を駆使し、魂と宇宙との調和を祈る、独自の「うつくしみ」の世界を表現しています。

 

金子みすゞの「哀しみ」の深さについては「鯨法会」の鑑賞で詳述しました。

 

金子みすゞの愛が深ければ深いほど、哀しみも深く大きい。

 

「かなしむ」は【悲しむ/哀しむ/愛しむ】とも書きます。哀しむことと愛することは、分けられないほど強く結びついているのですね。

 

また、「うつくしむ」は【慈しむ/愛しむ】とも書きます。 古語の 「うつくし」は 【愛し/美し】と書くのです。

 

したがって、美しさと慈しみ(愛しみ)は、お隣さん以上の関係、ほぼ一体と見て差し支えないでしょう。

 

その意味(視点)から、私は金子みすゞの世界を「慈哀美(じあいび)」と呼びたいのです。

 

「うつくしみ」は「慈しみ」とも「愛しみ」とも書きますが、私は独自に「うつくしみ」を「美しみ」と書くことにしました。

 

「うつくしみ」

 

慈(うつく)しみ

哀(うつく)しみ

美(うつく)しみ

 

※以上は、風花未来の独自の当て字です

 

慈愛と悲哀を美へと昇華する、それが「うつくしみ」の世界であり、「慈」なのです。

 

※「慈美」「うつくしみの世界」は、私、風花未来の造語です。

 

以上が、金子みすゞの詩にある「きらめきの秘密」にほかなりません。

 

「慈美(うつくしみの世界)」は、「まどか学」においても、必要不可欠な要素です。

 

この「慈美(うつくしみの世界)」があるからこそ、次にご紹介する「まどか学」が最重要視するキーワードの真の意味を知ることができる。また、その具現化も可能となるのです。

 

私は自分の考えを押し付けたいのではありません。優れた詩の3要素を結晶化させつつ到達した「うつくしみ」の世界である「慈哀美」は、私たち現代人が失いがちな「人らしさ」を取り戻し、より豊かに生きるために重要だと思うのです。

 

では、金子みすゞが私たちに遺してくれた数々の詩は、本当の幸福を金子みすゞにもたらしたでしょうか。また私たちは金子みすゞの詩を読んで、真の幸福を得られるでしょうか。

 

何かが足りない。金子みすゞの詩は、未完成なのです。

 

深い愛を抱き、哀しみに耐えつつ、美しい世界の実現をひたむきに祈り続けた。

 

だが、金子みすゞの「祈り」は、多くの人を幸福にするという「実り」を得られはしませんでした。

 

繰り返します。金子みすゞの詩は未完成です。シューベルトの「未完成交響曲」のように、哀しみに濡れて美しく、闇の中で光を抱きながらも、晴れやかな地平へは出られなかった。

 

金子みすゞは「祈る人」でした。しかし、その美しい「祈り」は、確かな成果をもたらさなかった。

 

金子みすゞの詩は「慈哀美」が輝く「光のバトン」です。みすゞの詩に感動することで受け取った「光のバトン」を、私たちの未来に具体的に生かしてゆきたい、と私は誓っています。

 

その誓いが、私の提唱する「まどか学」の根幹にあるのです。

 

私たちが困難な時代にあって、幸せになるためには、金子みすゞの「うつくしみ」と「慈哀美」を、どのように発展させ、「希望の未来」をつくってゆくかにかかっています。

 

その「希望の未来」のキーワードが「まどか」なのです。

 

「まどか」は「よろこびの世界」。愛歓美が輝く

 

美しさの中には必ず哀しみがある」と言ったのは、喜劇王と呼ばれた映画監督であるチャールズ・チャップリンです。

 

また、「人は哀しみを捨てるべきではない。哀しみをなくした時、人は無訓練な生き物になってしまう」と「考える人」などで有名な彫刻家のオーギュスト・ロダンは語りました。

 

「哀しみ」を知っている人でなければ、優れた作品は生み出せません。「哀しみ」は人間にとって貴重な要素だと言えます。

 

しかし、「まどか学」が求めるのは「美しくも哀しい世界」ではありません。

 

「慈哀美」の「哀しみ」を「歓び」に変えてゆくのが「まどか(円和)」のメインテーマです。

 

そのため「まどか」の世界を「愛歓美(あいかんび)」と呼びます。

 

「愛歓美」とは、愛と歓びと美が一体化した世界のこと。

 

金子みすゞの詩は「うつくしみの世界」であり、そこには「慈哀美」が息づく。

 

「まどか」は「よろこびの世界」であり、そこには「愛歓美」が輝く。

 

「まどか」の真ん中には「歓び」がある。真ん中にいつも「歓び」がある、美しく幸せな世界が「まどか」なのです。

 

「まどか」なる世界をかなえるためには、「慈哀美」と「愛歓美」の両方が必要です。

 

「よろこびの世界」は「うつくしみの世界」を踏まえなければ、実現できません。

 

以上の理由から、「慈哀美(うつくしみの世界)」と「愛歓美(よろこびの世界)」は対をなす、「まどか学」の最重要キーワードであると憶えてください。