風花未来の今日の詩は「とけてゆく」です。

 

とけてゆく

 

何もかもが

泡となって

水にとけてゆく

 

「水の泡」という言葉は

台無しになるとか

大事なものを失ったりとか

後ろ向きつかわれる

 

だが 今わたしが見ている

水にとけ

流されてゆく

無数の泡は

挫折ではなく

喪失でも

失望でも

あきらめでもない

 

ただ ただ

余計なものが

泡となり

とけて

流れて

消えてゆく

 

かじかみ

よじれ

からまり

ゆがんだ

心の中の

矛盾と

相克と

葛藤が

透明な水に

ほぐれて

ほどけ

とけて

流され

浄められてゆく

 

明るく

真っ白な

光に

おごそかな

静けさに

今わたしは

包まれている

 

何もかもが

泡になって

とけてゆく

 

とけてゆく

とけてゆく

 

無数の泡が

水に

とけて

流れて

きえてゆく

 

あるべきだった

本来の命のために

新しい希望のために