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映画「運び屋」。クリント・イーストウッド監督・主演。

またまた、クリント・イーストウッド監督・主演の映画を見てしまった。

 

今日ご紹介するのは「運び屋」。

 

 

「運び屋」は、2018年のアメリカ映画である。

 

脚本は80歳代でシナロア・カルテルの麻薬の運び屋となった第二次世界大戦の退役軍人であるレオ・シャープの実話に基づいている

 

驚くべきは、この映画に出演した時のクリント・イーストウッドは、88歳だということ。

 

もちろん、それくらいの年齢には見える。実年齢よりも若く見えるというわけではない。

 

怖ろしいのは、その表現欲、創作意欲である。90歳近くになろうとする老人が、すさまじいいエネルギーを燃やしたものだ。

 

しかも、晩年の黒澤明と違って、クオリティが全く落ちていない。

 

「ミリオンダラー・ベイビー」「グラン・トリノ」と続けて見てきたが、この「運び屋」が一番良いかもしれない。

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映画「グラン・トリノ」。クリント・イーストウッド監督・主演。

クリントイーストウッドが監督・主演をつとめた映画「グラン・トリノ」を見た。

 

 

少し前に「ミリオンダラー・ベイビー」を見て感動したので、この「グラン・トリノ」も鑑賞しようと思ったのだ。

 

⇒「ミリオンダラー・ベイビー」の感想

 

そういう時は、多くの場合、失望するものだが、今回は違った。

 

素晴らしい。「グラン・トリノ」も紛れもない傑作だ。

 

エンディングの音楽と抑制の効いた演出

 

「ミリオンダラー・ベイビー」と共通するのは、エンディングの音楽にある安寧である。

 

本編が重いので、この安らかな旋律は救われる、癒される。

 

で、本編の内容だが、最初の10分ほどは戸惑った。最近多いエンタメ映画にありがちな、最初の10分の「つかみ」的な策略は、この「グラン・トリノ」にはない。

 

ただ、丁寧に伏線が張られているだけだ。その伏線があとあとになって、効果をあげてくるのである。

 

作品に基調に「抑制」がある。

 

抑えにおさえた演出が、効く。実に効いてくる。

 

これがクリントイーストウッド節とでもいうべきものなのだろうか。

 

「グラン・トリノ」とは?

 

「グラン・トリノ」(Gran Torino)は、2008年のアメリカ映画。

 

タイトルとなったグラン・トリノとはフォードの車種、フォード・トリノのうち、 1972年から1976年に生産されたものを指す。

 

主人公はまさにクリントイーストウッドのはまり役と感じるが、本人は「監督だけをやっていこうと、ここ何年も思ってきた。でもこの『グラン・トリノ』の頑固な元軍人役にはひかれたんだ」と語った。

 

映画づくり職人の魂が息づく、これぞ創造的回帰

 

映画の精髄、ここに極まれり、と言いたい。

 

映画づくりの職人が、まるで優秀な宮大工のように手塩に掛けて映画を作ったら「グラン・トリノ」になったという作品である。

 

職人魂(クラフトマン)が随所に息づく名作だ。

 

丁寧に、丁寧に、丁寧に、作り上げる、現代では多くの人が忘れかけている、奇跡のような制作現場が、クリントイーストウッド組には脈打っているのだろう。

 

日本では、黒澤明がそうだった。小津安二郎も溝口健二もそうだった。

 

この職人魂こそが、人を人らしく回帰させる力を持つ。

 

これこそが、創造的回帰である。

 

私は「詩心回帰」を提唱しているが、その中で「創造的回帰」を訴えている。