風花未来が、優れた詩や偉人の名言など、言葉(日本語)の力を再発見。「Web文章の書き方(ライティング)講座」を連載中。

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美しい言葉

酔いしれて、泣きぬれて。美しい日本語に浸れる電子書籍に出逢いました。

Kindle Paperwhiteを買ったのに、ほとんど使っていませんでした。最近、電子書籍を立て続けに購入していまして、ようやく電子書籍リーダーが活躍し始めました。

電子書籍は場所をとらないのが何よりうれしい。それと、ふつうの書籍ですと、アマゾンで注文しても、すぐには読めません。しかし、キンドルストアならば、購入して数秒後には読むことができるのです。

さて、今日は、私が最近、キンドルで買って、感動した電子書籍をご紹介します。

かつて「月曜ロードショー」という番組で映画の名解説をしていた、荻昌弘の映画評論集です。

映画批評真剣勝負 ぼくが映画に夢中になった日々《作品鑑賞篇》 SCREEN新書

映画の難しい話ではなくて、有名な映画作品について具体的に語ってくれているので、非常に親しみやすいのです。

で、その内容ですが、これが、かなりショッキングでした。

ショックを受けた理由は、いろいろあります。

この電子書籍で取り上げられている映画作品は、以下のとおりです。

昼下がりの情事

恋人たち

太陽がいっぱい

怒りの葡萄

野いちご

アラビアのロレンス

大脱走

軽蔑

柔らかい肌

幸福

欲望

サムライ

アポロンの地獄

ロミオとジュリエット

真夜中のカーボーイ

ウッドストック

ある愛の詩

ベニスに死す

エクソシスト

タワーリング・インフェルノ

愛の嵐

ジョーズ

タクシー・ドライバー

未知との遭遇

2001年宇宙の旅

地獄の黙示録

ブリキの太鼓

映画好きでない人でも、見たことがある名作がそろっていますよね。

私も、未見の作品は少なかったのですが、例えば「太陽がいっぱい」について、荻昌弘の評論を読みますと、のけぞって、でんぐりかえるくらいのショックを受けました。

映画評論として優れていることは、もちろんです。しかし、それよりも、文章の美しさが素晴らしい。

文体の品格と格調の高さ。知的でありながら、人を酔わせるリズムと流れの良さ。

これまで、私なりに「美しい日本語で書かれた作品」の定義がありました。でも、今後は、荻昌弘の「映画批評真剣勝負 ぼくが映画に夢中になった日々《作品鑑賞篇》 SCREEN新書」が、新たな美しい日本語のお手本となる、そんな気さえしているのです。

以下、荻昌弘の映画評論の魅力をあげてみましょう。

1)映画作品よりも面白い。

ホント、なんですよ。映画作品よりも、荻昌弘の批評の方が面白いのです。それくらい、荻昌弘の文章は、知的で華麗、クールでビューティフル。

2)作品の核心をつく鋭さ。

文章がどれほど優れていても、映画評論そのものが、的はずれな独りよがりであったら、意味がありません。表現のしなやか、語り口の穏やかさとは裏腹に、核心を射ぬく眼光は鋭いのです。

3)あふれんばかりの人間愛

荻昌弘の温かいまなざし、優しさが、知的な文体からも、静かににじみ出てくるところがたまりません。荻昌弘は、映画を愛したと同じくらい、人間を愛した人だと感じられます。

知的な文体でも、時に目頭が熱くなってしまうのは、荻昌弘のあふれんばかりの人間愛のためだと思うのです。

 

以上の理由から、当然、こちらの記事にも、この電子書籍を追加しました⇒文章表現力を豊かにしてくれる本 まとめ

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