今回の風花未来の詩は「奇跡の太陽」です。
奇跡の太陽
とてつもなく
大きくなった太陽が
明滅し
震え
燃え
揺れながら
西の地平線に
沈んでゆく
ちょうど一年前
今日と同じ
巨大な太陽を見た
あの時も やはり
抗がん剤投与を
始めた直後だった
なぜ こんなに
太陽が大きくなっているのか
しかも まるで
生き物のように
身震いしている
この巨大な太陽を
気象学的に説明できる人は
いるだろうか
いても いなくても
わたしには関係ない
わたしを真っ直ぐに
見つめている
いや
見守ってくれている
この太陽と
わたしは 今
一体となっているのだから
劇薬の体内注入は
これからも 続く
しかし
この巨大な太陽との
けがれなき交信があれば
わたしが
生きる希望を
失うことはない
巨大な太陽は いま
激しく明滅してながら
歓びの歌をうたっている
今日見た太陽は、動画でご視聴いただけます。
去年にも、巨大な太陽の詩を書いていますので、よろしければ、お読みください。
これからも、太陽の詩は、書くことになる、そんな予感がしています。

