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風花未来の今日の詩は「ラブ・ソング」です。

 

ラブ・ソング

 

ラブ・ソングが

聴こえてこなくなったのは

いつ頃からだろうか

 

ラブ・ソングを

いつからか

歌えなくなってしまった

今は口ずさみたくもないし

以前はよくそうしたように

誰かに愛の歌を

熱唱してほしいと

リクエストする気には

到底なれない

 

想いだせない

あの歌を

 

あの人を想い浮かべて

歌い上げた

純愛の詩も

調べも

もう どうにも

よみがえってこない

 

心の歌が

完璧なまでに消え去った

こんなことが

私のこれまでの生涯で

一度でもあったろうか

 

闇は思いのほか深そうだ

 

なすすべもなし

 

いつまで続くのか

音を絶した

この暗黒が……

 

しかし

今いるここが

滝つぼの底だと想ったら

どうだろうか

だとすれば

あるタイミングで

底を蹴れば良い

自分自身の足で

浮上すれば

光が頭上から

降ってくるはずだ

 

やがて水面に出る

その時は

きっと

新しいラブ・ソングが

聴こえてくるだろう