初心者の方、いえ、ある程度は書きなれている人でも、犯してしまいがちなミスがあります。それは一文の中に「こと」「という」を何度も使ってしまうことです。

 

さっそく例文をあげてみましょう。

 

× 文章でもっとも大切なことは、一語いちごを大切に使うということです。どんなに技巧を凝らそうとしても、言葉というものに対して無神経な人は、読む人を満足させることはできません。

 

○ 文章を書く時には、一語いちごを大切に使いましょう。どんなに技巧を凝らそうとしても、言葉に対して無神経な人は、読む人を満足されられないものです。

 

上の文章には「こと」「という」が多用されています。これですと、極めて稚拙に感じざるを得ません。文章が幼稚だと思われないためには、できるかぎり「こと」「という」は使わないようにすべきです。

 

下の文章は上の文章と同じ内容ですが「こと」「という」は一回も使っていません。文章としても、すっきりしていて読みやすいことは明白です。