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美しい言葉

ふるさとは遠きにありて思ふもの


室生犀星の以下の詩を知らない人は、まずいないと思いますが、いかがでしょうか?

ふるさとは遠きにありて思ふもの

そして悲しくうたふもの

よしや

うらぶれて異土の乞食となるとても

帰るところにあるまじや

この詩の題名は「小景異情(その二)」です。

それにしても、哀しい歌ですね。ふるさとを持ち、そして、ふるさとに帰れないほど、辛いことはありません。私は18歳で東京に出て以来、ずっと故郷である浜松を避けていた気がします。しかし、父親の具合が悪くなったこともあり、帰郷して数年が経ちました。

そして今、また故郷から旅立とうとしています。「悲しくうたふ」かどうかは別にして、私もまた「ふるさとは遠きにありて思ふもの」であることを痛感しました。

ふるさとは実際に帰るところではなく、異郷にて、想い出すところであるべきだと私自身は思っています。

私は「旅人」に戻ろうとしているのです。青春期の彷徨を、再び始めるつもりはりませんが、「人生は旅である」という思いが強くなっています。

リュックひとつ背負って、全国を放浪したい、そんな気持ちを抑えられなくなっているのです。

やはり最後に「小景異情(その二)」の全文を引用しておきますね。

ふるさとは遠きにありて思ふもの

そして悲しくうたふもの

よしや

うらぶれて異土の乞食となるとても

帰るところにあるまじや

ひとり都のゆふぐれに

ふるさとおもひ涙ぐむ

そのこころもて

遠きみやこにかへらばや

遠きみやこにかへらばや

美しい日本語で書かれた作品をまとめました。


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