久しぶりに映画を目いっぱい見るぞと意気込んでいたのですが、体調を崩し、1ヶ月以上も入院してしまいました。

無事になんとか退院できたとき、なぜか、映画熱が冷めてしまいました。

正確に言いますと、映画ではなく、ドラマばかりを見るようになってしまったんです。ドラマとはテレビドラマのことです。

しかも、日本のドラマではなく、韓国ドラマ(韓流ドラマ)だけを見ています。これには自分でも驚いているんですね。

日本のドラマは最近、目を覆いたくなるほど、つまらない。

だから、韓国ドラマばかり見ているのかもしれませんが、どうやら、韓流ドラマばかり見ているのには、違う理由があるようなのです。

退院したばかりは、長い時間、座っていることができないほど、体が衰弱していました。

かといって一日中眠っているわけにもゆきません。

そこで、横になって、テレビでも見ていようと思ったのです。

そうなると、ちょっと格調高い名作映画より、肩の凝らないテレビドラマの方が、長い時間見ていられるだろう……そんな理由から見始めたドラマでしたが、昼間の時間帯のBS放送(地上波でも)は、どのチャンネルもと言いたくなるほど、韓国ドラマを流しています。

最初、その理由が、正直わかりませんでした。

しかし、韓流ドラマを見続けているうちに、なぜテレビ局が韓国ドラマを放送しているのかが、理解できました。

それは単純に、視聴率が稼げるから、でしょうね。

2010年のことですが、フジテレビ系で3月2日から放送した韓国ドラマ『華麗なる遺産』が、24日放送で9.7%の視聴率となり、同時間帯1位を記録したほどの人気です。

これがその人気ドラマ。「ドラマ 華麗なる遺産」

日本ではこの時間帯の平均視聴率は普通4~5%であり、『華麗なる遺産』の視聴率は、まさに驚異的だと言えるのですね。

日本のドラマと韓国ドラマの違いはというと、一言でいうと、勢いの差です。

韓国ドラマには、勢いがあります。日本のドラマは、衰微している感じ。

今の日本のドラマは、作る側が、乗っていないというか、冷めているというか、義務感で編集しているだけのような気さえするのですね。

そういうドラマなんかに、誰が感情移入できますか?

ドラマなどに、洗練度など、誰も最初から求めてません。

疲れて家に帰ってきた後に、夢中になって、時間を忘れて見られる、薬物的な役割を果たさないと、もうそれは、ドラマじゃない、そう私は思っています。

そこまで、やるか?というくらいでないと、視聴者は驚かないし、視聴者をのけぞらせるには、まずは、作る側が、燃えていないとダメなのでしょうね。

韓国ドラマは、質からいったら、それほど高くはないです。

でも、悪乗りしているのでは?と感じるほどの「熱さ」を感じます。

まだ、テレビドラマという表現方法を信じているというか、人々の度肝を抜く力を持っていると盲信しているのではないかと思うほどです。

だから、テレビドラマの制作に猛進できるのでしょうね。

そういうドラマって、やはり力があって、人を心をつかんでしまうから、怖ろしい。

韓国では「ドラマ依存症」が蔓延しているという噂を聞いたことがありますが、どうしてどうして、まんざら嘘ではなく、本当に中毒状態にさせてしまう薬物性が、今の韓国ドラマにはあることだけは、確かなようです。

アメリカの映画もドラマも、かなり病んでいるし、韓国ドラマのファンは、これからも増えるかもしれませんね。

今回は、映画とドラマの違いについて書こうと思ったのですが、書くスペースがなくなってしまいました(苦笑)。

ともあれ、表現形式にも、勢いのある時代というものがあって、映画は衰弱の一途をたどり、勢いがあるといえば、唯一、韓国ドラマに追い風が吹いているようですね。

私自身、過去の名作映画には、没入できなくなっています。見ていて、気持ちが落ち込むことがあったりして……。

どうやら今は、完成度とかクオリティうんぬんを超えた、生命感みたいなものを、全身で浴びたいのかもしれません。