映画「佳人」は、芦川いづみが薄幸のヒロインを演じた、古風なメロドラマ。

 

 

監督は滝沢英輔。大衆娯楽小説をコテコテに演出した映画だ。1958年の作品だが製作年以上の古さを感じる。

 

原作の同名小説の作者である藤井重夫は、1951年に「人」で芥川賞候補、1965年には大阪の戦災孤児を描いた「虹」で直木賞を受賞している。

 

久しぶりに、品格がなく、完成度の低い映画を見た。

 

芦川いづみファンならば必見かもしれないが、鑑賞にたえうる作品ではない。