映画「ヒア アフター(原題: Hereafter)。Hereafterは「来世」という意味。

 

他のクリント・イーストウッド監督の映画と作風が異なるので、少々戸惑った。2010年のアメリカ映画。製作総指揮は、スティーヴン・スピルバーグなど4人が担当。

 

幻想的なシーンがしばしば出てくるが、スピルバーグ的な演出と言えるのかもしれない。

 

暗い画面と明るい画面のコントラストが激しく、内面を見つめ過ぎた人間が外界を見つめた時に感じる眩しさ、あるいは眩暈(めまい)の効果を狙っているのだろうか。

 

ストーリーの設定が3つに分かれて進展してゆく。そして最後にその3つが「つながる」という構成である。

 

主演の男女がともに典型的な美男美女ではない点が、良いと思った。主演男優は マット・デイモン、主演女優はセシル・ドゥ・フランスだ。

 

心に深い傷を負った少年を演じた子役が効いていた。

 

通常の映画だと、3つの物語がつながってから、展開があるのだが、つながったところで終わってしまった。

 

癒し、再生という名の扉は開いたのだから、その後は描く必要ない、ということなのだろう。

 

こういう断端な省略法は、よほど自分の手腕に自信がないと、また高い技量がないとできるものではない。

 

さすがは、名匠・クリント・イーストウッド監督である。

 

いつも思うのだが、エンディングの音楽は絶妙だ。ちなみに音楽は、クリント・イーストウッドが担当している。

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