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小林正樹の映画「上意討ち 拝領妻始末」を見た感想


小林正樹(まさき)監督の映画「切腹」は、当ブログ「美しい言葉.com」でも一度、取り上げております。

小林正樹「切腹」

今回ご紹介するのは、「切腹」の監督である、小林正樹の映画「上意討ち 拝領妻始末」です。

この「上意討ち 拝領妻始末」は「切腹」ほど有名でないためか、Webでストリーミングで見ることができません。以前、レンタル店で借りたのですが、返却に行くのが面倒なので、DVD を購入しました。

結論から申しますと、「上意討ち 拝領妻始末」は「切腹」に劣らぬ傑作です。

黒澤明に双子の傑作時代劇があります。「用心棒」と「椿三十郎」です。小林正樹の「切腹」と「上意討ち」も双子の傑作時代劇と呼んで良いでしょう。

黒澤明作品はエンターテイメントとして完成されていますが、小林正樹作品は、小林正樹の映画美意識を徹底的に具現化しているため、独自の快感が味わえます。

黒澤映画と小林映画のどちらが優れているなどという比較は意味がありません。ただ、小林正樹が黒澤明に比べ、映画監督して力量が劣っていることはない、それだけは断言できます。

それくらい、小林正樹の映画は、高く評価されて当然なのです。

さて、「上意討ち 拝領妻始末」の感想を記しておきましょう。

主演の三船敏郎が、凄まじいですね。この映画の中の三船敏郎ほど、神々しいほど輝いている三船敏郎を見たことがありません。

品格というか、威厳というか、存在感の重さが違います。さらには、厳格なる型を持ちながら、その型さえも破る暴力的なエネルギーがほとばしり、画面の前に釘づけにされてしまうほどです。

黒澤明の「七人の侍」「羅生門」とともに、三船敏郎が出演した最高傑作として、この「上意討ち 拝領妻始末」をあげたいと思います。

時代劇ですが、現代へのメッセージ性が強く感じられるのも、この「上意討ち」の特徴だと言えるでしょう。

むしろ現代劇と言いたくくらい、新しい感じがする、不思議な時代劇です。

この「上意討ち 拝領妻始末」は、「切腹」とともに、多くの人たちに語り継がれてゆくことを、切に願います。

美しい日本語で書かれた作品をまとめました。


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