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映画「女の歴史」を見て、言葉を失ってしまった。
若い時に観ても、決して感動できなかっただろう。しかし、今の私は、心の隅々にまで沁みわたるほどの感銘を受けた。
「女の歴史」、まさに「歴史」である。女の「歴史」をここまで丁寧に、心の微妙な襞まで描き切った、成瀬巳喜男監督の手腕には改めて驚かされた。
映画「女の歴史」は、1963年11月16日に公開された日本映画。モーパッサンの「女の一生」から着想を得たらしい。
主なキャストは次のとおり。
高峰秀子
仲代達矢
山﨑努
賀原夏子
星由里子
宝田明
高峰秀子の演技力は、この作品でも、いかんなく発揮されている。
決して、大げさな演技はしない。微細なニュアンスを、これでもかとばかりに、けだるいまでに、余計な力をぬいて表現している。ここまで来ると、神が買っているとしか言いようがない。
一言でいえば、不幸な歴史を描いているのだが、ラストシーンで、救われる。まさか、ここで終わるのか、と思ったら、やはり、そこで終わってしまった。


