今日の風花未来の詩は「天空へ」です。

 

  • 風花未来が、風花未来の詩について動画で語りましたので、ぜひとも、ご視聴ください。

 

⇒【動画】風花未来が自身の詩について激白!

 

天空へ

 

五月は

何もかもが

天空へ

舞い上がる季節なのか

 

遠いとおい苦い記憶が

止まったままの

古時計の嘆きが

透きとおった

春風に乗って

天空へと

羽ばたきとともに

舞い上がってゆく

 

何ひとつ見落とさないために

私は眼を大きく見開き

両手を広げる

 

春風はにわかに強くなり

私の魂の奥底にたまった

老廃物さえも

残らずすくい上げ

洗い浄めて

天空へと

吹き上げようとする

 

私は一歩前に出て

両手を広げたまま

胸を張り

大空を見つめ

息を深く吸い込む

 

憧れのかけらも

祈りの余韻も

何もかもが

今 天空へと

舞い上がってゆく

 

私はただただ

心を澄まして

運命の時を待つ