風花未来の今日の詩は「悪の舞い」です。

 

悪の舞い

 

善なるものを捨て

悪に徹した時

生き物は

どうして

これほどまでに

美しくなれるのか

 

天使を殺した悪魔が

白鳥に憑依し

白鳥を愛した者を

喰いつくそうとする

悪の権化(ごんげ)は

邪悪になればなるほど

漆黒の美を

誇らしく舞い続ける

 

わたしは

黒鳥に殺される

 

それでいい

 

わたしの眼の前で

華麗に舞いつづける

黒鳥という名の

凶悪と怨念の美神に

喰いつくされよう

 

それが暗闇に消えた

スワンに逢える

唯一の道なのだから