風花未来の詩、超ひさしぶりの更新となります。
今回で、15作目ですね。
青春期に書いた詩も、これからは載せてゆくかもしれません。
神様、お願いします
神様が、ひとつだけ願いをかなえてくれるのなら
わたしは、こう、お祈りするだろう
この世を去るときは
死ぬときは
昇天させてください
あの蒼い空に
真っ白な霧のような雲に
吸い込まれてゆきたいのです
空に舞い上がってゆくとき
地上には何が見えるだろうか
あの二十五歳で亡くなった
詩人が見たように
赤い服を着た少女たちが
輪になって踊っているだろうか
遠い昔、せいいっぱい愛しながら
結ばれなかった人に逢うために
生まれかわって
その人のいる場所に降りたいと
願っていたころがあった
でも、今は
そんな大それたことは思えない
ただ、ただ
ふわりと浮き上がりたい
何もかもを手ばなし、忘れて
重力さえもうしなって
風にのってゆきたい
あのお日様にむかって
蒼い空に吸い込まれてゆきたい