不思議な夢を見たので、それを書きとめてみました。

 

後日、「鳥の夢」という題名をつけ、私の詩作集の一つに加えた次第です。

 

鳥の夢

 

私は広場に独りで立っていました。

じっと風の音を聴いていると、

突然、空が明るくなり、無数の鳥が私の方に向かって飛んでくるのです。

大きな鳥です。

その鳥は鶴に似ていました。

なぜ私の方に向かって飛んでくるのかというと、私は両手に綿毛のような

ものをいっぱい持っており、それを食べに鳥たちはやってくるのです。

それにしても、空は何と明るいのでしょう。

この世ではないような明るさです。

綿毛も一つひとつが光っており、陽射しはまるで天国から降ってくるかに見えます。

私は何度も、何度も、鳥たちに向かって綿毛を放り続けました。