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映画「ひろしま」は、1953年(昭和28年)に日教組プロによって制作・公開された。
監督は関川秀雄。主演は月丘夢路である。
以下は、ウィキペディアから引用。
長田新が編纂した『原爆の子〜広島の少年少女のうったえ』(岩波書店、1951年〈昭和26年〉)を八木保太郎が脚色した。同じ原作を元にした作品として新藤兼人監督・脚本の『原爆の子』がある。当初、日教組と新藤の協力で映画制作が検討されたが、新藤の脚本は原作をドラマ風にかきかえてしまっていて原爆の真実の姿が伝わらないという理由で、日教組が反発。結局両者は決裂し、別々に映画を制作した。
どうか、映画「ひろしま」と映画「原爆の子」を見比べていただきたい。
この二作品の違いを簡潔に述べるなら、以下の通りです。
広島への原爆投下、実際に起きたことをできる限り、リアルに再現しようとしたのが、関川秀雄監督の「ひろしま」。肉眼での事実の確認を視聴者に要求。
フィクションをまじえ、質の高い人間ドラマとして、崇高かつ深淵な、あふれんばかりの人間愛を表現しようとしたのが、新藤兼人監督の「原爆の子」。視聴者の想像力を喚起し、目には見えない、人間の真実を感じ取ることを求めている。
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