風花未来の今日の詩は「冷蔵庫が故障して気づいたこと」です。
冷蔵庫が故障して気づいたこと
8月になって
冷蔵庫が冷えなくなった
まえまえから時々
氷がとけたりして
故障がちだったかれど
8月になって
限界に達した
冷蔵庫が故障してから
生活のリズムが狂いはじめ
アタフタしている
いろいろ悩みに悩んだ末に
新しい冷蔵庫を買うことにした
しかし
しかし、である
想い返せば
わたしの生活の中に
冷蔵庫がいすわったのは
30歳を過ぎてからだったのだ
三畳一間だけ
風呂はついておらず
炊事場と
トイレは共同
冷蔵庫など
そもそも
置く場所もない
エアコンも
扇風機も
炊飯器も
電子レンジもない
パソコンも
固定電話も
携帯電話も
スマホも
タブレットも
何も
何も
何もなかった
想い返せば
20代までは
それが当たり前だった
しかし、今は
冷蔵庫が故障しただけで
パニックになりかけている
わたしが20代の頃とは
暑さのレベルが違う
真夏とは
生きるか 死ぬか
生存をかけた
戦争の季節なのである
だから
暮らしのまん真ん中に
冷蔵庫は必要なのだろう
新しい冷蔵庫は明日とどく
だが
エアコンの音が怪しい
ここでエアコンまで壊れたら
と思うとゾッとする……
