今日の風花未来の詩は「カフェ・オレ」です。

 

カフェ・オレ

 

抗がん剤の副作用なのか

歯の茶色い着色がひどいので

コーヒーをやめることにした

 

その代わりに飲み始めたのが

カフェ・ラテだ

 

しかし

カフェ・ラテのない店もあるので

カフェ・オレをたのむこともある

 

今日 注文したのは

あったかいカフェ・オレ

 

カフェ・オレは

カフェ・ラテのような

やわらかさはないし

ココアみたいな

癒される

濃い甘味もない

 

牛乳のほのかな丸みと

コーヒーの微かな香りの

ほどよい距離感は

さり気なく落ち着いているが

少し寂しい気もする

もっとべっとりとした

人なつこさが

ほしい時もあるから

 

いずれにせよ

カフェ・ラテ

カフェ・オレ

ココアは

一日に一杯だけと決めている

 

手術の日までに

内臓脂肪を

減らさなければならないからだ

 

そう考えると

少しわびしいが

目の前の一杯だけに

集中できるのだから

今日この時は

カフェ・オレの

ちょっと乾いた

知性のような味わいを

しずかに愉しみたい

 

 

以前には「カフェ・ラテ」という詩も書いていますので、よろしければお読みください。

 

「カフェ・ラテ」が登場する詩はこちら