風花未来の今回の詩は「蒼い泉」です。

 

蒼い泉

 

蒼く

ゆらめいている

小さな泉が見える

 

しめやかに

やさしく

包んでくれる

澄んだ泉があった

 

なにもかもが

ふたりの ささやきに

とけていった日々が

立ちあらわれて

すぐさま

透きとおってゆく

 

あの幸せの泉が

したたり落ちた

涙のしずくで

ゆらめいてる

 

遠い

はるかな

蒼い泉