以前、日本語の中で最も美しい言葉とは?という記事を書きましたが、その中で「美しい日本語ベスト10」をご紹介しました。

 

もう一度、それを見てみましょう。以下は、NHKアンケートの結果です。

 

「ありがとう」

「さようなら」

「はい」

「すみません」

「おはようございます」

「さわやか」

「いらっしゃいませ」

「おやすみなさい」

「どうぞ」

「いいえ」

 

美しい日本語の多くは「あいさつ言葉」であることに気づきます。

 

例えば「ありがとう」は1位になっていますが、これに異議を唱える人は少ないのではないでしょうか。美しい「あいさつ言葉」は、暮らしの潤滑油。人と人との関係を良好に保つのです。

 

暮らしの潤滑油といえば、言葉ではありませんが、「微笑」があげられます。

 

誰もが美しい笑顔で「ありがとう」が言えたら、人と人との争いなどは起きないでしょう。逆に言いますと「ありがとう」が美しく感じるのは、なかなか心からの「ありがとう」は言えないし、聴けないからかもしれません。

 

「ありがとう」という言葉には「友愛」「平和」への悲願が込められていると言えそうです。

 

作家の吉川英治氏は、若い頃はかなり気性が荒かったそうですが、晩年は笑顔を心がけたとか。そこには吉川英治氏の人生観、深い人間愛が息づいているように思えてなりません。