映画「ダブル・ジョパディー」を観た。

 

1999年のアメリカとカナダの合作映画。監督は、ブルース・ベレスフォード。

 

映画「ダブル・ジョパディー」はこちらで視聴可能です

 

ダブル・ジョパディーは、「二重処罰」のこと。アメリカ合衆国憲法修正第5条に定められた“二重処罰の禁止”(同一の犯罪で二度有罪にはならない)を、巧みに劇中で活かしている。

 

主演はアシュレイ・ジャド。この映画を観るまでは、美人女優という印象のみだったがが、その女優力は半端なく、特に微妙な心理の表出が際立っていた。

 

また、保護観察官でアシュレイ・ジャドを追いかける役のトミー・リー・ジョーンズも、いい味を出していた。

 

容姿端麗なアシュレイ・ジャドと対照的な、冴えない中年おやじの風体だが、情け深く、人間臭い、いぶし銀のキャラクターを演じ切っており、この映画を重厚なものにしている。

 

映像も美しい。美的センスが良く、光と色彩の描き方は、映画の格式を上げていると感じた。