「愛と憎しみの彼方へ」という映画をご覧になったことがあるだろうか。
「愛と憎しみの彼方へ」は、1951年の日本映画。監督は谷口千吉。
脚本を黒澤明が担当していることは、特筆に値するだろう。
主演は三船敏郎。志村喬も出演しており、三船・志村コンビは、黒澤明の世界を兆しを見る思いだ。
監督は谷口千吉だが、黒澤明が監督したと言われたら、納得してしまう人もいるかもしれない。
確かに脚本は優れている。主人公が脱獄、逃亡、妻子とその恋人を脱獄した主人公が追走するという設定は、最後まで息をのむ暇もないほどだ。