文学賞殺人事件 大いなる助走」は、狂気の映画である。狂気という言葉以外、浮かんでこない映画だ。

 

「文学賞殺人事件 大いなる助走」(ぶんがくしょうさつじんじけん おおいなるじょそう)は、1989年1月28日に公開された日本映画。原作は、筒井康隆の小説「大いなる助走」。

 

全編パロディ満載。悪ふざけ的な出来事が連続して起きてゆく。ただ、その「悪ふざけ」が、実に面白哀しいのである。

 

出演者は、豪華だ。演技派で知られる佐藤浩市を主演に、脇を石橋蓮司、蟹江敬三などがかためている。

 

女優陣は、セクシー系が多く、無意味な文学談義とエロが妙にマッチしているから不思議だ。

 

登場人物で唯一、最初から最後までシリアスな演技をしていた、中島はるみが効いていた。中島はるみが出演していなかったら、違う映画になっていたと思うくらいの存在感だった。

 

中島はるみは昭和の残影をクッキリとこの映画に浮かび上がらせた、そのことで、この映画自体の価値を高めたと言ったら言い過ぎだろうか。

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