少年の詩(うた)

 

少年よ、空を見上げよ。

 

題名のない、

詠み人も知らぬ詩(うた)を、歌いあげよ。

 

蒼空のあの彼方の輝きを見よ。

 

遠い昔から語り継がれた、

文字にもなっていない、

風の強い日にだけ、

風に乗ってやってくる、

歓びの詩(うた)を歌いあげよ。

 

少年の真白き横顔に

天空の光よ、

惜しみなく降り注げ。

 

少年の歌う詩(うた)よ、

強風に負けず、

日輪に向かい、

昇天せよ。

 

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風花未来の詩「少年の詩(うた)」。自作朗読と自作解説の3回目