以下、「白痴」に登場する人物を挙げておく。主な人物は黄色のマーカーで強調。

 

登場人物 人名対照表

本名 愛称
レフ・ニコラエヴィチ・ムイシュキン ムイシュキン公爵 主人公
ナスターシヤ・フィリッポヴナ・バラシコーワ ナスターシャ ヒロイン
パルフョーン・セミョーノヴィチ・ロゴージン ロゴージン、パルフョン 体格のよい男
アファナーシィ・イワーノヴィチ・トーツキイ トーツキイ 地主貴族
ニコライ・アンドレエヴィチ・パヴリーシチェフ ムイシュキンの養育者
アンチープ・ブルドフスキー パヴリーシチェフの隠し子
シュナイダー ムイシュキンの主治医
イワン・フョードロヴィチ・エパンチン エパンチン将軍 実業家、トーツキイと親密
リザヴェータ・プロコフィエヴナ エリザヴェータ夫人 エパンチン三姉妹の母
アレクサンドラ エパンチン三姉妹の長女
アデライーダ エパンチン三姉妹の次女
щ シチャー アデライーダの婚約者
エヴゲーニィ・パーヴロヴィチ・ラドムスキー シチャーの親戚
アグラーヤ・イワーノヴナ・エパンチナ アグラーヤ エパンチン三姉妹の三女
ガヴリーラ・アルダリオノヴィチ・イヴォルギン ガーニャ エパンチン家の秘書
ワルワーラ・アルダリオノヴナ ワルワーラ、ワーリャ ガーニャの妹
ニコライ・アルダリオノヴィチ コーリャ ガーニャの弟
アルダリオン・イヴォルギン イヴォルギン将軍 ガーニャの父
マルファ・ボリーソヴナ イヴォルギン将軍の情婦
ニーナ・アレクサンドロヴナ イヴォルギン夫人 ガーニャの母
フェルディシチェンコ 夫人の下宿屋の下宿人
イワン・ペトローヴィチ・プチーツィン プチーツィン 高利貸し
ダーリヤ・アレクセーエヴナ 元女優
レーベジェフ 役人
ヴェーラ レーベジェフの娘
ウラジーミル・ドクトレンコ ドクトレンコ レーベジェフの甥

 

以上の表は以下のページからお借りしました。

 

白痴 登場人物人名対照表

 

極言するなら、ムイシュキン、ロゴージン、ナスターシャ、アグラーヤの4人芝居である。

 

この4人が織りなすであろう、愛と金と強欲、そして、神と宿命と生と死の物語……想像しただけでも、ぞくぞくする。

 

ドストエフスキー本人は、この「白痴」で世界一美しい人間を描きたいという意味のことを言っている。それは、もちろん、ムイシュキンのことだが、おそらくは、ドストエフスキーのことだから、美しさの中に地獄を設定するだろう。

 

果たして、この「白痴」という物語に救い(魂の救済)はあるのか?