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テレビドラマ「陽のあたる場所」は、哀愁がにじむ中年の中村雅俊がいい。

陽のあたる場所」という題名の連続テレビドラマを見た人はいるでしょうか。

私は最近になって、YouTubeで見たのですが、激しく揺すぶられる力を感じました。

出演者がすべていい。中でも、若くない年齢になっていた、中村雅俊の哀愁がたまらないのでした。

「陽のあたる場所」といういと、モンゴメリー・クリフトとエリザベス・テイラーが共演した、あの名作映画を思い出す人が多いでしょうね。

日本の「ザ・サスペンス」シリーズで、沢田研二と夏目雅子が共演した、「陽のあたる場所」もありました。

このテレビドラマは、映画の内容とほぼ同じです。

で、今回ご紹介する、連続テレビドラマの「陽のあたる場所」は、映画とはまったく関係ありません。吉田紀子というシナリオライターが独りで脚本を担当しています。

一気に見終わって、1週間くらしして熱が冷めてみると、単なる臭い熱血ドラマのような気もしてきます(苦笑)。

ただ、中村雅俊は40歳の前科を持った男を演じており、青春ドラマではありません。

陽の当らない場所で生きている人たちが、陽のあたる場所を希求するドラマです。

「陽のあたる場所」は、1994年1月13日~3月24日まで放送されました。

2000年前後くらいまでは、日本のドラマは面白かった。感動的な名作もかなりあります。

良質なドラマが多すぎて、その時代のドラマを知らない人が、それらを全部見ようとしたらかなりの重労働になるでしょうね。

今回取り上げる「陽のあたる場所」は、いわば埋もれた佳作です。隠れ名作とまでは言いませんが、見どころは十分にあります。

何といっても、出演者がすばらしい。

亡くなった本田美奈子が出ているし、永作博美もまだ初々しい。裕木奈江の演技はかなり鼻につくのですが、存在感はさすがです。

脇役ですが、市毛良枝山口いづみ、この二人が効いていました。山口いづみはドラマ出演が少ないので、貴重ですね。

男優は、的場浩司山本耕史が講演。

そして、何と言っても、中村雅俊が影のある中年男を演じていて、昔の「俺たちの旅」を知っている人は、ハマってしまうのではないでしょうか。

私はそれほど中村雅俊を好きではありませんが、このドラマ中の中村雅俊には共感しました。

市毛良枝、山口いづみ、本田美奈子に愛されるのですが、まったく嫌味がありません。

重い過去を背負いつつ、現状を打破しようともがいている、中村雅俊の悲哀と苦悩が、痛いほど伝わってくるので、思わず応援したくなるのです。

どうやら、この「陽のあたる場所」は、DVD化されていません。まさに、埋もれた佳作ですね。

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