今回の風花未来の詩は「空高く舞い上がる」です。
黄金色の時
黄金色にかがやく
大きな銀杏の樹の下に立ち
瑠璃色の空をながめていると
やがて わたしには
空高く舞い上がる日が
やってくると想った
いつか ふいに
どこからともなく
風が吹いてきて
散り積もった落ち葉を
巻き上げるだろう
私は黄金色の木の葉にくるまれて
宙に舞い上がる
渦巻く木の葉とともに
わたしを押し上げ
舞い上がらせるのは
きっと天国から吹いてくる
透明な力のせいに違いない
頭上に輝く 巨大な太陽
あの光のただ中へなら
吸い込まれ
金色に溶け
あとかたもなく
消えても
きっと幸せだろう
そのような至福は
空高く舞い上がる日は
いつ わたしに
訪れるのか
いま この時
銀杏の樹は
黙したまま
微動だにせず
黄金色に燃えている
時は止まり
この輝きを
永遠へと刻む
風は まだ
吹いて来ない
