大手拓次「藍色の蟇」 投稿 2021/07/12 美しい詩 シェア Twitter LINE 大手拓次の「藍色の蟇(ひき)」という詩をご紹介。 藍色の蟇 大手拓次 森の宝庫の寝間ねまに 藍色の蟇は黄色い息をはいて 陰湿の暗い暖炉のなかにひとつの絵模様をかく。 太陽の隠し子のやうにひよわの少年は 美しい葡萄のやうな眼をもつて、 行くよ、行くよ、いさましげに、 空想の猟人かりうどはやはらかいカンガルウの編靴あみぐつに。 シェア Twitter LINE カテゴリー美しい詩 タグ 風花未来